天国の特別な子供



                         Edena Massimilla  作

                             (大江 祐子訳)



会議が開かれました。



地球からはるか遠くで

“また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ”

天においでになる神様に向かって 天使たちはいいました。



“この子は特別の赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。

この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。

もしかして 一人前になれないかもしれません。

だから この子は下界で出会う人々に

とくに気をつけてもらわなければならないのです。



もしかしてこの子の思うことはなかなかわかってもらえないかもしれません。

何をやっても うまくいかないかもしれません。

ですから私たちは この子がどこに生まれるか

注意深く選ばなければならないのです。



この子の生涯が しあわせなものとなるように

どうぞ神様 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。

神様のために 特別な任務をひきうけてくれるような両親を。



その二人は すぐに気がつかないかもしれません。

彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。

けれども 天から授けられたこの子によって

ますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。



やがて二人は 自分たちに与えられた特別の

神の思召しをさとるようになるでしょう。

神からおくられたこの子を育てることによって。



柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ

天から授かった 特別な子どもなのです”






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小梅はこの詩を、あっきぃーが長期入院している病院のNICU跡(現在は院内の別の場所に移転)でみつけました。



「乗り越えられる人だからこそ、その困難がやってくる」という話を、障害を負うようになった時など節目の時によくききました。



でもこの詩に出合って、なんだかしっくりきたんです。

あっきぃーはほんとに「柔和でおだやかなこのとうとい授かりもの」だなって思うんです。